「リウマチとフットケアQ&A」常陽リビング10月号

Q メトトレキサートという内服薬とゴリムマブという薬の皮下注射で関節リウマチの治療を受けています。足の小趾の付け根が腫れ、足先が内側に曲がってきています。リウマチは手に多いと聞いておりますが、足の痛みは外反母趾のようなものでしょうか。

尾登院長 A 足の小趾の付け根の腫れは、関節リウマチによるMTP関節の炎症と考えられ、内反小趾変形が始まっていると推定されます。MTP関節はリウマチ関節炎の好発部位です。内反小趾の他に外反母趾、槌趾、足底腁胝(タコ)などがしばしば発症し、変形が高度となると手術が必要となることもあります。ゴリムマブなどの生物学的製剤は強力に炎症を抑え、早期に用いれば関節破壊を防ぐこともできる画期的な抗リウマチ薬ですが、体重がかかり歩行時に衝撃を受ける足趾に関しては薬物治療のみでは解決できないことも多く、適切なフットケアが必要となります。当院スタッフの調査ではリウマチ患者さんの実に9割が何らかの足のトラブルを抱えていることが判明していますので、症状が出るよりも早い段階で、横アーチを支えるメタタルサルパットの装着や靴の履き方の指導などが必要です。当院では、フットケア学会認定フットケア指導士の資格をもつリウマチ財団登録リウマチケア看護師が専門的に対応しています。局所治療としてはステロイドの関節注射も有効です。足趾の運動や歩き方をリウマチ財団登録理学療法士に指導してもらうのも良いでしょう。